化学療法は正しくおこなえば安全で有効な治療法であることがわかっています
この治療法を正しく理解することによりがんに対し積極的に取り組むことができ、副作用が起こった時にそれに耐えることができるようになります
化学療法を正しく理解するには、まず「がんとは何か」を理解しなければなりません>
人間の体は小さい細胞がたくさん集まってできています
正常な細胞は正常な調節のもとで分裂し増えたり死んだりし全体として恒常性を保っています
正常な調節を逸脱し細胞がどんどん分裂増殖していくようになったのががん細胞です
がん細胞は血流やリンパの流れを介し全身に広がっていきます
化 学療法はより速く分裂増殖する細胞を死滅させる働きがあります
がん細胞は正常細胞よりも分裂増殖が盛んなため化学療法で選択的に死滅させることができます
しかし、皮膚や骨髄、胃腸粘膜なども細胞分裂が盛んなため副作用が出やすくなります
- ①がんを完全に治してしまう
(しかし消化器癌、肺癌、乳癌など、化学療法のみで完全に治すことは困難な場合も多いです) - ②がんの再発を防ぐ
- ③がんの進行を遅らせる
- ④がんにより起こる症状(痛みや腸閉塞など)を和らげる
- 治療に際してはあなたの化学療法の目的を主治医にお尋ねください
しかし、化学療法が手術や放射線治療と併用しておこなわれる場合も多いでしょう。その目的として3つの場合があります。
- 手術前にがんを小さくし手術の治療効果をあげる(術前化学療法といいます)
- 手術のあとで残っているかもしれないがん細胞を死滅させる(補助化学療法といいます)
- がんが再発した時、放射線など手術以外のいろいろな方法と併用して治療する
- 私のがんの化学療法の目的は何ですか?
- 化学療法が効く見込みはどうですか?
- 化学療法後、―私は治りますか?―寛解しますか?―症状が楽になりますか?
- 同じ目的のために他の治療法はありますか?
- 化学療法が効いているかどうかどうやって知りますか?
- もし化学療法が効かない時は別の化学療法や他の治療方法はありますか?
- 私に使用されている抗がん剤の副作用と危険性は?
- 私の化学療法の方法、頻度、期間を教えてください
- どこで化学療法を受けますか?
- 化学療法を受けるための準備や、副作用を減らす方法がありますか?
- 食生活、日常活動、運動、仕事、性生活が制限を受けますか?
- 今後、手術や放射線治療その他を受けることがありますか?もしそうなら、それはいつ、どこでですか?
- 化学療法の費用はどのくらいになりますか?
・入院して化学療法をおこなう場合
入院して長期間にわたり化学療法をおこなうことはなるべくしません。入院により社会生活が妨げられるからです。
・外来化学療法センターで通院しながらおこなう場合このパターンが最も多いと思います。入院中の化学療法からこのパターンに切り替えることも多いです。
・他院でおこなう場合他院に依頼してこちらの化学療法をしていただく場合と、他院に治療方法を任せる場合があります。
・ご家庭でおこなう場合経口抗がん剤(飲み薬)の場合は通院しながらご家庭で服薬していただきます
MSは50歳の後に診断することができます
化学療法の種類により投与方法や頻度も異なります
投与期間は、手術により病変が切除された後おこなう「補助化学療法」では、術後約1年前後をめどに行います
手術の有無に関わらず、がん病巣が体に存在している場合は投与期間はさらに長期間に及ぶことが多いです
1種類の抗がん剤を用いる場合や、数種類の有効な抗がん剤を組み合わせて使用する場合があります
- 大腸がんの場合
- 胃がんの場合
- 食道がんの場合
- 肝・胆道・膵がんの場合
- 乳がんの場合
- 肺がんの場合
基本的には、有効性が科学的に証明されているレジメンの中から最も効果的と思われる方法を選択します
腎臓など臓器障害の有無や年齢、体力も考慮します
体力を消耗し過ぎる治療はかえって逆効果になる可能性がありますし、また、長期間継続する治療の方が有効性が高いと考えています
最終的に、治療方法はあなたにご相談させていただいた上で決めます
副作用や効果など実際にやってみた上で不都合があれば適宜相談の上レジメンを変更させていただきます
カテーテルを上大静脈に挿入し接続したリザーバーを胸の皮下に埋め込みます
胃癌や大腸癌で使用されるティーエスワンという経口抗がん剤は5-FUやユーエフーティやフルツロンと併用できませんし、過去7日間以内に使用されていても危険です
5-FU、ユーエフーティ、フルツロンなどは抗ウイルス剤ソリブジン と併用すると危険です
市販薬も含め他の薬をのむときは主治医にご相談ください
これら民間療法剤の中には有害なものも多いと思われ使用するべきではないと考えられます
もし、免疫療法剤で科学的に効果が証明されており保険適応となっている薬剤(レンチナン、クレスチン)の使用をご希望の場合は主治医にご相談ください
ただし、免疫療法剤は必ず抗がん剤と併用することが必要です (免疫療法剤単独で有効かどうかは科学的に証明されていないからです)
体の中で成長速度が速い細胞の臓器は血液を造る骨髄、毛嚢、口腔粘膜、消化管粘膜、生殖器などです
また、抗がん剤の種類によっては副作用が心臓、腎臓、肺、神経系などに強く出ることがあります
場合によっては、副作用の発現を抑える薬剤が利用できることがあります
- 抗がん剤に共通する代表的な副作用は
- 嘔気、嘔吐
- 脱毛
- 出血傾向、あざ
- 貧血
- 感染症(肺炎など)
- 食欲不振や体重減少
- その他の副作用は
- 腸管の問題 (下痢、便秘、腹痛など)
- 口腔、歯ぐき、のどの痛み
- 神経や筋肉の問題
- 皮膚乾燥
- 腎障害や膀胱の刺激感
- 性的能力や受胎能力
抗がん剤の添付文書や一般の解説書に書いてある副作用が全て現れるわけではありません
そこには非常にまれな副作用についても書いてあるでしょうが、万一起こると危険なもの、緊急の対処が必要なものも含まれています
主治医は事前に主な副作用の説明はいたしますが全てをお話できるわけではありませんので、自分の症状について疑問を感じたら主治医や担当看護師にご相談ください
副作用は大なり小なり出現するでしょうが私たちと共同でそれらに対処し、がんを治療しましょう
ただし副作用の症状が消えるのにどのくらいの時間がかかるかは個人差がかなりあります
副作用によっては回復するのに数ヶ月以上かかる場合もあります
腎臓、骨髄、肺などにある程度の、しかし永久的な機能低下をきたすこともあります
あなたは化学療法やその副作用がどのくらい続くのかしばしば疑問をいだいたり失望することがあるかもしれません
このような時は主治医にご相談ください。
これは、家庭生活や社会生活をできるだけ続けていただくためです
時には倦怠感や嘔気などの副作用のため仕事や家事に差し支えることがあるかもしれません
しかし、私たちはあなたができる限り仕事や家事など日常生活が続けられるよう副作用のコントロールに努めます
そのためには私たち医師、看護師とあなたの協力が必要です
たくさんお酒を飲んだ翌日は体がだるいのを経験されると思いますが、これはこれらの臓器に負担がかかっているからなのです
抗がん剤も肝臓や腎臓で主に代謝されそれらの臓器に負担がかかりますのでお酒を飲むことは原則としては好ましいとは言えません
特に副作用の強い化学療法を受けているときはお酒は控えていただきたいと思います
ただし、食欲がない時、好みで少量のアルコールはあなたをリラックスさせ食欲をわかせます
これらへの副作用は抗がん剤の種類、年齢、健康状態によって異なります
男性の場合
私はパパニコロウ塗抹を取得する必要がありません
- 精子の数の減少や運動能力その他の異常が起こりえます。これらは一時的、または永久的な不妊の原因となり得ます。
- もし必要ならば将来のため精子保存することも考慮しなければなりません
- また、抗がん剤は精母細胞の染色体への危険性(催奇形性)があり化学療法中に子供をつくることは避けるべきです
化学療法が卵巣に障害を与え女性ホルモンが減少するかもしれません
その結果、下記の副作用が出現するかもしれません
- 月経周期が不規則となったり月経が消失する
- 閉経時の症状、すなわち顔面紅潮、灼熱感、膣乾燥症などが出現するかもしれません
- 性器感染症
- 化学療法種を通常より起こしやすくなります 類や期間によっては不妊症をきたす可能性もあります
- もし必要ならば主治医や産婦人科医師に早めにご相談ください
妊娠は化学療法中も不可能ではありませんが、化学療法は出生異常をきたす可能性がありお薦めできません
医師は化学療法中は避妊するよう助言しています
もしがんが見つかった時に妊娠していたら出産まで化学療法を延期できるかもしれません
女性がもし急いで化学療法を必要としている時は胎児の特に危険性の高い妊娠3ヶ月を過ぎてから化学療法を開始するかもしれません
しかし、場合によっては、妊娠中絶を考慮しないといけないこともあります
もし、あなたやパートナーが化学療法後の妊娠を希望しているときは主治医にご相談ください
主治医は、副作用に対する対策が十分取れていたかどうかをまず尋ねるでしょう
十分な副作用対策にもかかわらず副作用がひどい場合には回復のための休薬期間を設けたり抗がん剤を減量したりするかもしれません
副作用の強さだけでなく、長期にわたる化学療法に飽いて止めたくなる場合もあるかも知れません。その時は主治医と一緒にもう一度、今おこなわれている化学療法の目的とその経過について確認しましょう。時には当初の目的が変わってきていることもあります
化学療法の選択肢が複数ある場合もあります。期待させる効果だけでなく副作用も考慮して最適の治療法を選びな直さなければ� ��らない場合があります
化学療法はあなたが主体的に受けるものです。主治医はあなたのために適切と考えられる治療の選択肢をひとつ以上提示し、治療をするしないも含め最終の決定はあなたご自身がおこないます
- あなたに化学療法が必要な理由についてご説明します
- 化学療法がどのようなプランで進められて行くかご説明します。化学療法に選択肢がある場合にはご説明し、あなたと相談して決めます
- 外来にあなたが来る度に診察や血液検査などで副作用や全身状態を調べ、化学療法が可能かどうか判定します
- 治療効果をCT、腫瘍マーカー(血液検査)、内視鏡検査、PET-CTなどを用いて定期的に評価します
- 副作用や効果に問題があれば、治療方針をそのつどご相談します
- 時間外に緊急を要する副作用が発生した際は、時間外の担当医が対応します
- あなたに化学療法の実際についてご説明します
- 副作用や対処法についてご説明します
- 主治医からの指示に従い調整された抗がん剤を投与します
- 副作用の出現の有無についてお尋ねします
- センターでの抗がん剤投与中、もし異常を感じたらお伝えください
- ご自宅ででも、もし副作用が出現したり何か疑問が生じたらご相談ください
- 時間外の連絡先は徳島大学病院緊急外来あてにお願いします。時間外の担当医が対応します
しっかり食べ続けましょう。組織の再生や元気の回復に体が食べ物を要求しています
ご自分の病気や治療についてできるだけ学びましょう。そうすれば未知のものに対する不安をなくし自分がコントロールしているという感覚を得ることができます
治療中は日記や予定表をつけましょう。行動や思考の記録は治療中の感情を理解し、医師や看護師に尋ねるべきことを思い出すのに役立ちます。また、副作用にどう対処していけば良いかを考える手がかりとなります
気分を楽にして。いつもほどあなたはエネルギーがないかもしれないのでできるだけ休息するようにしましょう。些細なことは気にせず一番� ��要なことだけに専念しましょう
新しい趣味に挑戦したり、」新しい習い事を始めましょう
もしあなたができそうで、主治医も同意するなら運動しましょう。体を動かすことは気分を晴らせ、緊張や怒りの気持ちをほぐし、食欲もわかせます
がんを患っているあなたが納得できる最良の化学療法を相談の上、選択したいと思っています
我々が目指しているのは厳密に言えば治療効果ではなくあなたの満足度を上げることです
満足度は治療効果が良いことと同一のことが多いですが、ひどい副作用のため治療効果が劣る方法を取ることもまれではありません
この判断は個人個人の価値観により、治療方法の選択にはひとつの解答はありません
治療されるあなたご自身が治療の主導権を握っており、我々は専門家として相談にのり助言をおこないます
- 38度をこえる高熱
- 下痢が24時間以上続く、または1日7~8回出現
- から咳が続く、動くと息苦しい
- 黒い便、赤い便が出た
- 尿の量が少ない日が続く
- 吐き気が強く食事がほとんど取れない3日以上続く
- 体に皮疹が多数出現
- 鼻血が止まらない、赤あざがたくさんできる
- その他、何かこれはおかしいと感じる時
- 徳島大学病院 外科外来 電話 088-633-7136
- 徳島大学病院 外来化学療法センター 電話 088-633-9108/li>
- 徳島大学病院 時間外救急受付 電話 088-633-9211/li>
この副作用の強さと持続期間は薬の種類と量によります
嘔気、嘔吐は通常、投与後数時間から2~3日続きます
嘔気、嘔吐をきたしやすい抗がん剤を使う時は同時に吐き気止めの注射もします
必要に応じて吐き気止めの飲み薬を自宅でものんでいただきます
ひどい嘔吐が続くと体液が失われ、さらに食事ができないことも加わり脱水状態となり危険です
嘔気、嘔吐が長く続く場合には主治医、看護師にご相談ください
吐き気止め以外にあなたにできる方法
強迫観念とは何か
- 一回の食事は少なめにし、代わりに回数を増やし少量ずつ食べましょう
- 少なくとも食事の1時間前か後に飲み物を飲んでください
- ゆっくりと食べたり飲んだりしてください
- 甘いもの、脂っこいものはお勧めできません
- 熱い食べ物は匂いが強く吐き気をもよおしやすいので冷たいもの室温のものをとりましょう
- 消化を良くするよう、よく噛んで食べましょう
- 飲み物は冷たく透明なりんごジュース、お茶などが適しています
- 氷を口に含んだり、ミントや酸味のあるキャンディーを試してみてください
- 調理中の匂いやタバコの煙や香水は避けた方が良いでしょう
- 食後2時間ほどはリラックスして腰をかけ、横になって寝たりしない方が良いでしょう
- きつく締め付けないゆったりとした服を着てください
- もし吐き気におそわれたらゆっくり深い息をしてみてください
- 家族や友人と話をしたり、音楽を聴いたりテレビを見るなど気を紛らわせるようにしましょう
- リラックス法を試してみるのもいいでしょう → リラックス法とは
- もし化学療法の点滴中に吐き気が起こるならば、化学療法の前少なくとも数時間は食べ物を口にしない方が良いでしょう
抗がん剤によって脱毛が起こりやすいもの、起こりにくいものがあります
脱毛は徐々に起こり、化学療法が終わればたいてい元通りに生えてきます
脱毛は頭の髪の毛だけでなく体中の毛に起こります
頭の髪の毛が抜けてきてもそのままでも良いですが、気になる方は帽子をかぶったり、かつらを着けたりします
軽い無気力感ぐらいから何もできないほどぐったりするまで程度はさまざまです
他の副作用同様、化学療法がすべて終われば回復します
対処方法としては
充分休息をとるようにしましょう
バランスのとれた食事をとり水分も充分補給してください
無理して体を使いすぎないようにしましょう
家族、友人、近所の人などに仕事の手助けを頼みましょう
白血球は細菌、ウイルスなどと戦いますこれが減ると肺炎などの感染症が発症します
血小板は血液を凝固する役目があり減ると出血しやすくなり鼻出血の他、脳出血、消化管出血を起こす可能性もあります
赤血球は酸素を体中に運ぶ役目をしておりこれが減少したのが「貧血」といわれる状態であり、易疲労、立ちくらみ、顔色不良、息切れなどをきたします
白血球にも種類があり、中でも好中球は感染防御に重要です
感染症は口腔内、皮膚、肺、尿路系、直腸、生殖器など体のいたる所で起こりえます
もし、白血球や好中球が減少したら化学療法は一時的に中止し回復を待ったり、G-CSFという好中球の成 長因子を注射します
感染症が起こると38℃をこえる高熱や寒気、発汗、排尿時の灼熱感、咳、咽頭痛、腹痛、下痢、おりものなどが出現することがあります
このような場合には直ちに入院治療をしなければならない可能性があり、すぐ担当医や看護師にご連絡ください
感染を避けるには
- いつもよく手を洗いましょう
- 風邪、インフルエンザ、はしか、水痘などにかかっている人には近づかないでください
- 人ごみを避けましょう
- 直腸内は排便により完全にきれいにしておき、痔など直腸・肛門部に異常がある人は医師にご相談ください
- 爪や刃物で自分が怪我をしないよう気をつけてください
- 毛剃りは電気かみそりの方が安全です
- 歯磨きはやわらかい歯ブラシでおこないましょう
- 庭いじりをしたり、ペットや小さい子供の世話をする時は防護用の手袋をしてください
- 予防接種をする時は必ず医師にご相談ください
血小板は血管が裂けたときに血液を凝固させ出血を止める働きがあります
血小板が減ると出血傾向が現れ、あざ、点状の皮下出血、血尿、血便、歯茎や鼻の出血、ひどい頭痛、めまい、関節・筋肉痛、衰弱などの症状が出ることがあります
このような症状が出現したらすぐ医師、看護師にご相談ください
もし、血小板が非常に少なくなれば血小板輸血が必要です
けがをしたり鼻をかみ過ぎないなど、出血を起こさないように注意することが必要です
これらは骨髄で造られる血液細胞で、化学療法で減少しやすいため血液検査でチェックする必要があります
白血球は細菌、ウイルスなどと戦いますこれが減ると肺炎などの感染症が発症します
血小板は血液を凝固する役目があり減ると出血しやすくなり� �出血の他、脳出血、消化管出血を起こす可能性もあります
赤血球は酸素を体中に運ぶ役目をしておりこれが減少したのが「貧血」といわれる状態であり、易疲労、立ちくらみ、顔色不良、息切れなどをきたします
下痢が24時間以上続いたり腹痛がひどい時には医師、看護師にご連絡ください
主治医は下痢止めをだすかもしれませんが、市販の下痢止めは使わないでください
下痢が起こった時の対処法
- 食事は量は控えめにし、回数でおぎなってください
- コーヒー、紅茶、アルコール、甘いものは避けましょう
- せんいの多い食べ物を多くとると下痢・腹痛が悪化するので控え、せんいの少ない食べ物をとりましょう
- 揚げ物や、脂っこい食べ物、刺激の強い食べ物は避けましょう
- 牛乳や乳製品が下痢を起こしやすい方は控えましょう
- カリウムが多く含まれるバナナ、オレンジ、じゃがいも、桃などを食べましょう
- 下痢で失われた体の水分を補うように充分な水分補給をしましょう。マイルドで透明な飲み物、例えばりんごジュース、水、うすいお茶、コンソメスープ、ジンジャーエールなどが適しています。飲み物は室温にしてから飲んでください
- 一日に7~8回を超える下痢の場合には主治医にご相談ください
- 透明な飲み物だけでは栄養が足りませんので3~4日以上続くときは病院での点滴が必要となります
日常活動が減ったり、食事量が減るため便秘することもあります
麻薬の鎮痛剤を使っている場合も便秘を起こしがちです
2~3日以上便秘が続く場合には主治医は下剤を処方するでしょう
白血球や血小板の減少時など、下剤を使わないほうが良い時もありますので主治医にご相談ください
温かい飲み物を充分に取ると良いでしょう
せんいの多い食べ物をたくさんとりましょう
適度に体を動かしてください。ちょっとした散歩や、軽い体操で結構です
抗がん剤は口の中やのどに痛みを起こし乾燥させ、刺激し、出血させることがあります
痛みだけでなく口腔内の常在菌による感染症を引き起こすことがあります
口内、のどの感染症は化学療法中は治りにくく重大な問題を起こすことがあります
口内、歯ぐき、のどを健康に保つには
- 化学療法前に歯科医に歯や歯ぐきが健康かどうか、入れ歯は問題ないか見てもらいましょう
- 歯の磨き方、歯間の手入れの仕方を教わりましょう
- 毎食後、やわらかい歯ブラシを使ってソフトに丁寧に歯磨きをしましょう
- 歯ブラシは清潔を保つように気をつけましょう
- 市販のうがい薬は刺激性のある塩やアルコールが入っているので使用しないでください。代わりに、刺激の少ない抗菌性のうがい薬を主治医に依頼してください
もし口内炎が起こってしまったら
- 対処法や薬について主治医や看護師におたずねください
- 食べ物は冷たいものや室温のものが食べやすいです
- お粥、アイスクリーム、ミルクシェイク、乳児食、バナナなどの柔らかい果物、半熟卵、コーンフレーク、チーズ、プリン、ゼリーなど
- 調理した食べ物を食べやすいようにミキサーですりつぶしても良いでしょう
- スパイスや塩のきいた刺激の強い食べ物やトマト、みかん類などのすっぱい果物やジュースやざらざらしたり乾燥した食べ物は避けましょう
もし口が乾燥したり、あれて食べにくかったら
- 口内に湿気を与える人工唾液が使えるか主治医にご相談ください
- 充分に水分を補給してください
- 氷をしゃぶったりアイスキャンデーや砂糖なしのキャンデーをなめてみてください
- 砂糖なしガムをかみましょう
- パンなど乾いた食べ物はバター、コーヒー、紅茶、スープなどで湿らせ食べましょう
- やわらかく清潔な食べ物を食べましょう
- 唇があれたらリップクリームを塗りましょう
体重が増えるにせよ減るにせよ、化学療法の効果をあげるには栄養状態が良いことが重要です
化学療法中、よく食べられる人は副作用も軽度で感染に抵抗力があり、健康組織への再生も速やかです
化学療法中は特に栄養のバランスの良い食事を充分とるよう心がけましょう
また、水分を充分にとることによって、膀胱や腎臓の障害を防止しましょう
また、気分が落ち込んでいたり体がだるい場合も食欲がなくなります
食欲が低下している時の対処法
- 食べられそうな時にはいつでも少量の食事やおやつを食べましょう
- 食事の内容を変えてみたり、新しい食べ物も試してみましょう
- 食事前にできるだけ散歩してみるとおなかがすきやすいです
- 食事のいつもの雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか、例えばろうそくを灯してみたり、場所を変えてみたり・・・
- 家族や友人と食事をしたり、一人のときはラジオを聴いたりテレビを見ながら食べてみましょう
しかし、ひとつ明らかなことはこういったものではがんは治せないということです
これらは医学的な治療の代用には決してなりません
主治医に知らせ同意を得ることなくこれらを服用しないでください
対処法
- にきびができたら顔を清潔に
- かゆみには塗り薬があります
- 皮膚の乾燥を防ぐには長風呂よりも短時間のシャワーを。そして、皮膚が湿っている間にクリームやローションをつけましょう
- 香水、オーデコロン、アフターシェイブローションはつけないよう
洗い物や庭いじりなどをする時は手袋で保護してください
たいていの皮膚の障害は重大なものではありませんが、中には急な処置をを要する場合があります
静脈から抗がん剤を使用している時、抗がん剤によっては漏れると皮膚のひどい炎症を起こし潰瘍ができることがあります。皮下に薬剤が漏れると痛みがきますので直ちに医師、看護師にお知らせください
抗がん剤点滴中、もし突然ひどい痒みや発疹、じんま疹が現れたり、息がゼーゼーいいだしたり息苦しくなってきたら直ちに医師、看護師にお知らせください
抗がん剤によっては日光過敏症を起こすいものがあります。その場合には日焼け止めクリーム、長袖の� �ャツ、帽子などの日光対策が必要となります
もし問題が解決できない場合にはご相談ください
腹水や胸水を合併することもあります
タキソテールなど抗癌剤によっては体にむくみをきたしやすいものがあります
がんの進展によりリンパの流れが悪くなっている場合があります
がんの進行や、食事が充分にできていないため低栄養状態となっている場合もむくみをきたします
塩分摂取を控え目にし、栄養摂取を心がけましょう
主治医の判断により利尿剤が処方されることがあります
以下のような神経に関連する症状が起こるかもしれません
- 体のバランス感覚消失
- 動作がぎこちない
- 物を拾ったり服のボタンが留めにくい
- 歩きにくい
- あごが痛い
- 難聴
- 胃痛
- 便秘
神経や筋肉の傷害は早く気付けば大事には至らないことが多く一時的なもので改善していきます。このような症状が現れたときにはすぐに主治医に告げてください
指のしびれが出てきた時は鋭利なもの、熱いもの、危険なものを扱うのは注意が必要です
もしバランス感覚が傷害されたら注意深く動き、階段では手すりを使い風呂でも転ばない注意が必要です
その症状は、頻回な空咳、発熱、少し動いても息切れがするなどです
あなたの尿の色をオレンジや赤や、黄色に変えたり、匂いが強くなったり薬の匂いになったりします
あなたに使われる抗がん剤が腎臓や膀胱に障害性があるかどうかお尋ねください
以下のような症状が現れたら主治医にお伝えください
- 排尿時の痛み、灼熱感
- 頻尿、すぐにトイレに行きたくなる
- 赤っぽい尿、あるいは血尿
- 37度以上の熱、寒気
- 尿の出が問題ないか確かめるため、あるいは腎臓や膀胱の障害を防止するために充分な水分を取るようにしてください
- 水、ジュース、コーヒー、お茶、スープ、汁物、ソフトドリンク、アイスクリーム、アイスキャンデー、ゼリーなどは全て水分です
それは全体的な健康状態に影響し、幸福感をおびやかし、日常活動を乱し、対人関係を難しくするでしょう
あなたや家族が涙もろくなったり不安になったり怒りっぽくなったり沈み込んだりするのは正常な反応で理解できるものです
化学療法の身体的な副作用にいろいろな対処法があるのと同様、感情面への副作用もいろいろな対処方法があります
- 主治医や看護師にがん治療で困っていることをご相談ください
- 心理カウンセラーが利用できればあなたの力になってくれます
- ひとりで悩まず家族や友人と話をすることは、精神的にずいぶん楽になったり、心を癒してくれるものです
- しかし、たいていの人はがんについてよく知らないので、あなたの病気のことを恐れあなたから去っていくかもしれません
- また、ある人はあなたに悪いことを言ってしまいあなたの気が動転しないかと心配しているかもしれません
- あなたは自ら彼らに病気のこと、治療のこと、あなたに必要なこと、感じていることなどを気楽に話すことによって、彼らから恐れを取り除くことができます
- いったん、彼らがあなたと何でも率直に話できることが分かったら、彼らはもっと積極的に心を開いて話し始めるでしょう
- また、インターネットで「がん患者の心のケア」のようなサイトを探すと手がかりが得られます
- がん患者の心のケアに関する出版物もたくさんあります
水溶性食物繊維 粘性があり保水性が高いのが特徴。大腸内で微生物が分解する。 糖分の吸収速度を緩やかし、食後の血糖値が急激に上昇しないように抑えるため、糖尿病の予防や改善に役立つ
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不溶性食物繊維 水分を吸着保持して腸内の有害物質を体外に排出するはたらきがあり、便の容積を増して排便を促進する。 その結果、便秘の予防や改善に役立つ
|
体と心の緊張をやわらげ、ストレスを抑えます
(1)呼吸法感情と呼吸は密接な関係があります。呼吸法は、呼吸を整えることでリラックス状態をもたらそうとするもので、正しい呼吸を意識するだけで驚くほどのリラックス効果があるでしょう。
1.楽な姿勢でイスにこしかける。
2.軽く目を閉じて、楽な気持ちでゆったりする。
3.ゆっくりすべての肺の空気を口から吐き出す。
4.心の中で「1、2、3」と数えながら、ゆっくり鼻から息をすう。
5.「4」でいったん止める。
6.心の中で「5、……9、10」と数えながら息を口から吐きだす。
7.4~6をもう一度繰り返す。
言葉を使った催眠暗示によって、緊張状態をリラックスさせます。
1.目を軽く閉じ、肩の力を抜き、腕をダラーンと下に落とします。
2.足はダラーン と投げ出しましょう。そして、ゆっくりと呼吸を整えましょう。
3.吐く息に合わせて、「気持ちがとても落ち着いている」(呪文1)と心の中で唱えてください。
4.何度も何度も、「気持ちが落ち着いている」と唱えます。
5.そして3・4回に1回、「右腕がダラーンと重たい」(呪文2)の呪文もつぶやきましょう。
6.3~5分たったら、深呼吸をして、目を開け、からだ全体を伸ばしましょう。
7.最後に手をブルブルと振って、暗示を消し去ります。
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